給与計算実務能力検定1級の独学
公開日:
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最終更新日:2021/04/24
経理系資格
もくじ
勉強時間と勉強方法
本日、給与計算実務能力検定1級テキストから模擬試験問題まで完成しました。
勉強時間は平日は1時間、休日は2時間くらいでした。
本日で31日。約1ヶ月です。
お勉強を休んだ日もあるので合計35時間くらいの勉強時間でした。
2級と合わせた勉強時間は70~75時間くらいになり、約2ヶ月の勉強期間となりました。
勉強方法は、テキストを2回読み込み、巻頭の試験問題例と演習問題を3回くらい解きました。
その後、メルカリで取り寄せた模擬試験問題を解きました。
テキストに載っている演習問題は100%解けるようになりました。
巻頭の試験問題例およびテキスト内の例題も100%コンプリートです。
さらにメルカリで取り寄せた模擬試験問題もフルコンプしました。
私は日商簿記2級、FP技能士2級、税務検定1級と関連資格を持っているのもあり、給与計算実務能力検定1級の難易度は低めでしたが、これまで勉強したことがより深く理解できました。
正答した部分の解説もチェック
模擬試験問題は初見で選択問題9割、計算問題8割、合計85%の正答率でした。
解答と解説もついているので、間違えた部分だけでなく、正答した部分の知識も確認しておきました。
解答書の解説の大事な部分や忘れやすい部分にマーカーを入れたり、注意書きを書き込みました。
翌日にもう1回解くと全問正解することができました。
それにしても試験まで後4ヶ月もあります。
取り掛かるのが早すぎた感がありますが、給与計算を早くマスターしたかったのでこれはこれでよかったと思います。
何回も解けば、しっかり定着します。
古い模擬試験問題を現在版にアップデート
また、取り寄せた模擬試験問題は3年前のものなので、解答書の解答(主に計算問題)を現在の税制度に応じてアップデートしました。
古い模擬試験問題を取り寄せたことで、健康保険・厚生年金保険の保険料は3年前に比べて少し値上がりしていることを認識しました。
古い模擬試験問題は現在の税制度に合わせてアップデートする手間がかかりますが、安い、過去との比較ができるというメリットもあります。
なお、令和2年から基礎控除が48万円になり、給与所得控除が55万円になっていることも気をつけたい部分です。
メルカリでゲットした給与計算実務能力検定1級の模擬試験問題(2017年度)。
試験問題と解答解説がありました。
試験で配布される資料集はついてなかったのでテキストの付録を活用しました。
テキストの演習問題で引っかかりやすい部分を整理
給与計算実務能力検定1級の勉強に入ったばかりの頃は2級の復習の部分も多かったです。
しかし初めてその部分の演習問題を解いてみると、知識としては定着していても、解いてみて初めて「あ!そうだった!」と気付く部分もありました。
例えば所定労働時間が9:00~17:30で休憩時間が1時間の場合。
この場合、17:30~18:00までの30分は法定労働時間になるので割増ではなく通常の賃金になります。
この辺知識として定着していても、問題で引っかからないように気をつけなくてはなりません。
そして法定休日出勤の労働で後に代休を取っているケース。
通常の8時間の部分は0.35の割増だけでいいのですが、それ以降の残業部分は通常賃金+0.35の割増(つまり1.35)となります。
さらに22時~翌日5時までは深夜割増(0.25)がつきます。
22時~0時までは法定休日手当と合わせて6割増しになります。
0時以降は法定休日の割増でなく、通常の時間外の割増になることにも気を付けたい。
つまり、0~5時は通常の賃金の5割増し(つまり1.5)となります。
(ここまでひねくった問題が出るかどうかは分かりませんが…)
このように、給与計算実務能力検定1級は2級よりも複雑な給与計算問題が出てくるので気を付ける必要があります。
賞与の計算問題では、厚生年金保険料の計算の上限が150万円ということに気を付ける必要があります。
この辺も引っかかりやすいのでしっかり頭に入れておきたい。
演習問題でこのような問題のクセを把握できたので、模擬試験問題で間違えずに済みました。
後は、離別の場合でも、育てている子どもや扶養者がいれば寡婦控除(27万円)ができること。
所得が500万円以下であれば特別の寡婦控除(35万円)ができることも忘れないでおきたい。
給与計算実務能力検定1級でできるようになったこと
2級では基本的な給与計算ができるようになりましたが、1級では上記の例のような複雑な給与計算もできるようになりました。
そして年末調整、源泉徴収票の書き方も習得することができました。
給与計算実務能力検定1級は、年末調整の書類(扶養控除等申告書や保険料控除申告書)を見ながら問題を解くので実務に即した試験と言えます。
また、標準報酬月額の定時決定や退職金の計算などもできるようになりました。
給与計算実務能力検定1級で理解が深まった
給与計算実務能力検定1級の退職金の計算や各種控除は、FP技能士2級や税務検定1級などでも勉強したのでよい復習になりました。
しかし給与計算実務能力検定1級という実務に即した勉強を行うことでより理解が深まったように思います。
特に寡婦控除などについては控除額しか覚えていなかったので、条件や意味、特別の寡婦などについても理解できてよかったと思います。
配偶者特別控除についても給与計算実務能力検定1級を勉強することで深く理解できました。
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